【上田浩史①】インターンシップで優秀人材を採用する技術【ダイジェスト】

インタビュー企画第二弾は、関西屈指の採用コンサルタントである上田浩史氏。

①回目となる今回は、上田氏に「インターンシップで優秀人材を採用する技術」についてお伺いした。

ダイジェスト映像(3分)

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インターンシップで優秀人材を獲得する技術

―― まず1つ目のテーマは、「採用プロセスにおいての各セクションでの課題とコツ」をお伺いできればと思っています。

上田 はい

―― たとえば母集団形成から説明会へ、説明会から選考へなど、次のステップに進んでもらうためにはそれぞれで課題が存在すると思うのですが、セクションごとの課題とともにアドバイスなどコツをいただければ、いま見てくださっている人事担当者に上手く採用を行っていくヒントを与えてあげられるかと。 

上田 いいですよ。一つひとつ話していきましょうか。

売り手市場で、学生の選択肢に入り込むには?

上田 まず母集団ですけども、いま“母集団は大きく2つに分かれてきている”と思います。1つは早期の母集団という形。つまりはインターンシップなどです。いまは3月が解禁なんですね、就職活動の。この3月の前までに、半年前の夏で出会っていく。そして秋で出会っていく。冬で出会っていくという「早期の母集団形成」というところ。 

―― なるほど。前年から始まるインターンシップが、1つの母集団形成になっているんですね。

上田 それと、その3月解禁でいざ説明会とか、エントリースタートというそこでの母集団という形に大きく2つに分かれています。その中でそれを「大きく1つの母集団」という考えたときには、大前提としてインターンシップをしない会社はもう取り残されるということを是非皆さんに伝えたいなと思っています。

インターンシップをしない会社は学生に会えない?

 上田 インターンシップをしない会社は、もう学生と出会う可能性は低いです。

―― どうしてですか!?

上田 これはリアルに今のお客さまからも声があがってきているんですけど、今までは3月解禁なので、そこから学生たちはいろんな企業を見ようとしてたんです。でも最近は、夏インターンとか、秋インターンとかで一定の企業を見てしまっており、もう年内に業界も会社も、ある程度絞ってきているんですよ。

―― なるほど。

上田 つまり、これからもっとそういうインターンなどを体験した学生が増えてきたら、インターンシップをやっていない企業さんっていうのは、もう出会わない。知らない。見ようとしないんですよ。

―― もう学生はある程度、選択肢というか心が決まってしまっていると。

3月までに学生のベスト10に入れているかどうか

上田 最近の調査では、学生がしっかりと会社を見ているのは10社から15社と言われてるんです。

―― 調査結果があるんですか?

上田 あるんです。よし頑張ろうと早期から動く優秀な学生たちは、3月までにはもう色メガネをかけて大体10社から15社決めてしまっていると。

―― そうなんですね。

上田 大学もそうです。大学の教授や就活のセンター長ともお話をしたら、そもそも学生たちは早期に動いているので、学校の学内セミナーも参加者は去年の半分とか。企業側は増えているんですよ。でも、学生側が半分になっているので、センター長などは本当に困っていらっしゃいましたね。

―― 半分ですか!?それは、困りますね。

上田 自分から動いて就活を始める学生が増えてきているというのが学校の先生から見ても感じているので。

―― それこそ早期の母集団形成がカギになってきそうですね。

優秀な学生ではなくても動き出しは早い時代へ

上田 インターンシップというものは、私が今34歳なんですけど、就活していた約10年前ではおそらく1割もいなかったんですね。インターンをやっている会社も、インターンに行っている学生も。それこそピラミッドの上部、超意識高い系というか行動強者と言われる積極的な学生たちだけがいくようなものだった。 

―― たしかに。今ほど多くはなかったですね。

上田 それが今、大学によっては半数以上の学生を強制的に行かせているとかってなっている。

―― 半数ですか。

上田 要は3月の前には、学生はある程度決め始めてきている、と。本音でいうと、最近では夏で内定が決まっている、と。よーいドン!で3月スタートしたとしても内定が何社か持ってますみたいなのが多分この1年後とか2年後とか、より当たり前になってくる。そこがスタートラインではなかったりする。

一年前から口説き始める時代

 ―― インターンしたことない会社困りますね。 

上田 大変ですよね。だってもう人事の方が少ないとか、夏だと採用自体その前年度の採用がまだ続いてますよね、6月とか。その続きをやりながら、次の年のインターンの設計から説明会とかをしないといけないので、多分もう自社だけだったら厳しい。なので、私とか外部のプロにご相談いただくケース多いんですね。もう今年は自分たちで行うので来季のインターン作っといてほしいとか。

―― 今年をやりながら次年度も並行してやらないといけないわけですか!?

上田 そうですね。今年の学生を口説かないといけない中で、別の説明会やらないといけない。大変ですよ。

―― 想像を絶しますね。

上田 でも実際そういうふうにもう重なってきている。通年採用とかっていう言葉も最近できてきていますけど、インターンシップに参加をするっていうのがもうとにかくマストになってくるんじゃないかなと思うんです。

―― もうインターンをしないと生き残りが難しい時代になっていくと。

上田 これからの採用はもっともっと、ほんとに青田買いっていう昔のバブルみたいなものになってくるんじゃないかなというのは思います。逆にこれだけ売り手市場になると早期で決まる子とゆっくりやってのんびりやって、それから秋採用とかそういうところも増えている。結構混沌とした企業側は採用活動にはなってくるでしょうね。

インターンシップは三年計画で

上田 インターンをまずやっていく。具体的にその中身をどうしていくのかっていうところもあるんです。それこそインターンが増えてきたらインターンの中でも差別化を図らないといけないんですよね。説明会は1日2時間とかなんで、たくさんの会社回れるんですけどインターンって大体短くても半日とか、長いとこで1週間とかなんで、学生がインターンに行ける会社って限られる。ですから、インターンの中でも人気インターンとか出てくるわけですよ。 

―― 時間的制約がありますからね、集中するわけですか。

上田 だから企業さんはインターンやるのはまず大前提で。その中でも他社よりも魅力的なインターンを作っていくかっていうところが、またそこも大事になってくる。

―― ただインターンをやればいいのではなくて。

上田 そして認知を拡大していくっていうところでは、できるだけ早くやっていく必要があるので。採用ブランディングでも、よく3年はかかるといわれるので。だからインターン1年目は、やっていても知られない。ただ本当にインターンをやれば、2年目には口コミで広がり、3年目にはちゃんと形を作れると。

―― なるほど。三年計画で、根づかせると。

上田 本当にインターンをやっていれば、1年目参加した人たちが後輩を連れてき、その後輩がまた後輩を連れてくるという形で広まっていく。そのためにも、インターンの設計っていうのも凝っていただく必要があるんじゃないかなと思います。

 

次号へつづく。